宇都宮観光ナビ -宇都宮市観光公式サイト-

諸説ありますが、宇都宮の餃子は戦後、満州から帰国した日本人が、本場中国の餃子レシピを広めたのが始まりといわれています。栃木県は餃子の具材であるキャベツや白菜などの生産量が多く、新鮮な素材が豊富な環境だったことも餃子文化の定着を後押ししました。

宇都宮の餃子が有名になったのは、市の職員が「日本一餃子を食べているのは宇都宮」という統計データをみかけたのがきっかけ。当時、市内唯一の観光地・大谷町に代わる新たな町おこしのネタを探していたため、「餃子は面白いのでは」となり、市の観光課が動き出しました。当初は「餃子なんてかっこ悪い」など市民からの評判は今ひとつでしたが、職員の熱意に打たれた市内の餃子店が協力して「宇都宮餃子会」が発足。やがてテレビ番組などメディアで取り上げられるようになると、宇都宮餃子は大ブレイク！さらに中華要素を排除してライトユーザーを取り込むなど工夫を重ね、今ではすっかり宇都宮を代表する観光資源となりました。

宇都宮の一世帯あたりの餃子購入額（店での飲食は含まない）は、2010年まで15年間連続で全国首位！現在も常に上位にランクインしています。

「宇都宮餃子」は、商標登録されたご当地ブランドで、宇都宮餃子会に加盟した正組合員しか揚げられないトップブランドとなっていますが、実は「これが宇都宮餃子」という決まった定義はありません。そのことが宇都宮餃子をさらに魅力的にしています。かたや60年以上変わらぬ味を守り続ける老舗あり、かたやユニークで個性的な変わり餃子あり。野菜の量や皮の厚みの違いだけでなく、とんかつ風やチーズ乗せ、味噌味や麻辣ダレなど、各店が独自の餃子を追求し、進化しているのが特徴です。

それぞれが切磋琢磨しながらさらに美味しくなる餃子。「今日はどこの餃子を食べようかな？」そんな風に餃子を食べ比べできるのが「宇都宮餃子」最大の楽しさなのです。

せっかく宇都宮餃子を食べるなら、焼餃子、水餃子、揚餃子もあれこれ試したいもの。おすすめの美味しい食べ方をご紹介します。

①まずは何もつけずに。たっぷりの肉汁と野菜の旨味を堪能して！

②次は酢醤油につけて。お酢を多めに入れるのがポイントです。醤油を使わない“酢こしょう”や、酢にラー油の砂（瓶の底にたまった香辛料）を入れるのもおすすめ。

③老舗店の水餃子は、味付けのないお湯で提供されます。器に直接醤油、お酢、ラー油を注いでお好みの味に。もちろん、味付きスープの店もあるので、確かめながら少しずつカスタマイズしてみて。

常連は「ダブル・スイ」のオーダーが基本！これは「焼餃子2人前、水餃子1人前」のツウな頼み方。迷ったらぜひ真似してみてはいかがでしょうか。

市内のあちこちに点在する餃子店を巡るのも楽しいですが、コンパクトに食べ比べをするなら「餃子通り」がおすすめ。160ｍほどの通りには、「宇都宮みんみん本店」をはじめ、有名餃子店が軒を連ねます。通りには、焼きたて餃子の街灯、電柱の看板など、いたるところに遊びごころいっぱいの餃子モチーフが。隠れキャラを見つける楽しさ満載で、餃子好きなら一度は訪れたい餃子の聖地です。GYOZAモニュメントでの写真撮影もお忘れなく。

また、「来らっせ本店」は、宇都宮餃子会が運営する餃子のテーマパーク。「宇都宮みんみん」、「めんめん」、「香蘭」、「龍門」、「さつき」の人気5軒のほか、30種類以上の餃子を味わえる日替わり店舗ゾーンもあり、気軽に食べ比べができるスポットです。

宇都宮で餃子巡りを楽しむなら、これも餃子⁉ と驚くような、変わり種餃子にもご注目。

肉汁たっぷり！コロンとかわいい形のまん丸餃子といえば「餃天堂」。カリっと焼き目のついた焼餃子、翡翠色の水餃子が人気です。「中華トントン」のびっくり餃子は、「普通じゃつまらない」と店主が考案。通常サイズの約2倍はある大きさで野菜がたっぷり。「彩花」のキング餃子も重さなんと60g！通常の約3倍の大きさで、クセになる八角などのスパイスがポイント。ほかにも味噌蔵の「青源」が考案したネギ味噌焼餃子、「餃子といえば芭莉龍」のパクチー餃子など、珍しいタレ、付け合わせの餃子もあります。餃子のテーマパーク「来らっせ」でも、たくさんの変わり種餃子がいただけます。

「もっといろんな宇都宮餃子を食べてみたい」「お気に入りを持ち帰りたい」。そんな時は冷凍餃子を自宅配送してみては？「来らっせ」では30店舗以上もの餃子専門店の冷凍餃子を販売しています。皮の厚さ、使っている具材、配分の違いなどで、どのお店の餃子にも個性があって、食べ比べが楽しい！

〈 冷凍餃子の美味しい焼き方 〉

①凍ったまま強火で焼く

②熱湯を入れてフタをする

③お湯がなくなるまで蒸し焼きにする

④最後にごま油を入れて焦げ目をつける

ぜひご自宅で宇都宮餃子の味わいを再現してみてください。

可愛い餃子グッズは、自分用にもプレゼントにもぴったり。TV番組やSNSで話題の餃子ポーチは、ころんとしたフォルムで使いやすく、見かけたら即ゲットしたい人気商品です。ほかにもマスキングテープや付箋、クリップなどのステーショナリー、イヤリングなどのアクセサリーまで、餃子愛満載のグッズがずらり。来らっせ（本店・パセオ店）、ウツノミヤテラスなどで販売しています。また、宇都宮餃子人気店の餃子をかたどったキーホルダーがカプセルに入ったガチャガチャも登場。各店舗のほか、市内数カ所に設置されているので、こちらも注目です。

「宇都宮餃子の美味しさの秘密を知りたい」、「子どもと一緒餃子作りにチャレンジしたい」。そんな方は餃子のテーマパーク「来らっせ本店」で餃子作り体験に挑戦しましょう。プロが具の作り方から皮の包み方まで、丁寧に指導してくれます。最後はお楽しみの試食タイム。自分たちで作った餃子は美味しさも格別！体験は平日のみ5名以上で予約制、詳細は「来らっせ」までお問い合わせを。

「ぎょうざ食べ歩きっぷ（700円）」は、市内循環バス「きぶな号」の乗り放題券と宇都宮餃子300円分のチケットがついたお得なきっぷ。JR宇都宮駅西口より徒歩1分の「関東自動車宇都宮駅前定期券センター」で販売しています。餃子券はきぶな号運行区間にある約25店舗で利用可能。宇都宮観光と餃子食べ歩きを満喫したい方におすすめです。