戸室山
戸室山神社の裏手に登山道がある
大谷石で形成され、戸室山神社が祀られています。大谷公園にある天狗の投げ石は、ここに住む天狗が投げたという伝説が残っています。
ハイキングコース
正月に餅をつかない村
戸室山麓の集落では、正月に餅をつかない風習がある。平安時代の初め、大晦日だというのに戸室山の麓を巡錫中の弘法大師と弟子がいた。夕日に輝く戸室山に仏意を感じた弘法大師は、村人たちの信仰のより所にしようと岸壁に百の穴 を掘り仏像を祀ることを決心し、夕食をとる間もなく掘り始めた。戸室山で弘法大師がそのようなことをしていると知る村人は誰もいなかった。50個目の穴を掘る頃は、寒さも増し、90 個目の穴を掘る頃は、大師も寒さと疲れで槌を振るう手もゆっくりになっていた。99個目の穴を掘り終え、100個目の穴を掘ろうとしていたその矢先に餅をつく音がした。その音を聞いた弘法大師は、夜が明けてしまったと思い穴を掘るのをやめた。この頃、正月餅は夜が明けてから元日につくのが習わしだったという。祈願成就がならなかった弘法大師は、山を下り途中で会った村人に「100個目の穴は、餅をつく音のために掘れなかった」と伝え、立ち去ったという。 のちに弘法大師の所業を知った村人は、申し訳ないことをしたと思い、正月に餅をつくのをやめた。その後、集落全体に正月に餅をつかない風習が広まったのだという。(「大谷にまつわる民話」栃木県立博物館名誉学芸員 柏村祐司)
基本情報
- 住所
- 〒321-0345
栃木県宇都宮市大谷町 - 電話番号
- 028-632-2437(宇都宮市観光MICE推進課)
- アクセス(車)
- ・東北自動車道「宇都宮IC」から約20分
・東北自動車道「鹿沼IC」から約20分
・北関東自動車道「宇都宮上三川IC」から約50分 - アクセス(公共交通機関)
- ・JR宇都宮駅から関東バス「鹿沼営業所」行きで約45分、「城山地区市民センター」下車、徒歩約15分
- 駐車場(台数)
- ※登山口に駐車スペースあり
- 駐車場(有料/無料)
- 無料
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- 関連資料
- 備考
【大谷七名山】
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。