「大谷資料館」徹底ガイド!見どころから周辺の観光情報までたっぷりご紹介!
大谷石の採掘場跡を活用した大谷(おおや)資料館。その歴史的価値から日本遺産の構成文化財にも登録されています。資料館という名からは想像もつかない、地下30m、広さ2万㎡にも及ぶ巨大な迷宮は、一体どのように形成されたのでしょうか。
歴史や体験ツアーなどの魅力はもちろん、所要時間やお得なチケットのお役立ち情報、周辺スポットまでご紹介します。
INDEX

大谷資料館がある「大谷」ってどんなところ?
宇都宮市大谷エリアは、JR宇都宮駅から車やバスで20~30分ほど。近づくにつれて目に入ってくる、約20~30mまで隆起した大谷石の奇岩群は、なんと約1500万年前の海底火山の噴火によってできたもの。この独特な自然と大谷石に関わる文化は、2018年に日本遺産に認定されました。
周辺には地下30mほども掘り進めた巨大な採掘跡が見られる大谷資料館のほか、大谷景観公園、大谷寺、大谷観音など見どころが目白押し。どこに行くか迷ったら、まずは大谷観光の玄関口「大谷コネクト」へ。市営駐車場が隣接しており、車で訪れた際の拠点にも便利。1日かけてじっくり散策を楽しみたいエリアです。
大谷石ってどんな石?
大谷石は、江戸時代中頃から本格的な発掘が始まり、宇都宮の産業を支えてきました。建築家フランク・ロイド・ライトが帝国ホテル旧本館に使用したことでも有名です。軽くて加工しやすく火にも強いので、現在も石塀や石蔵、住宅や店舗の内外装などに幅広く使われます。
市内には大谷石蔵をリノベーションしたカフェレストランも点在。大谷石のコースターや民芸品などは、お土産にもぴったりです。

巨大な地下採掘場跡「大谷資料館」
ひんやりした空気を感じながら階段を下りていくと、目の前に広がる巨大な地下空間。約70年間、大谷石の採石が行われていた採掘現場を活かした、圧倒的なスケールに息を呑みます。手堀り時代のツルハシのあとが残る岩肌に触れ、その歴史に思いを馳せていると、時を忘れてしまいそう。
CMや映画のロケ地としても有名で、光と影が作り出す幻想的な空間は、何ともフォトジェニック。年間を通して平均気温は8℃、夏でも肌寒い「地下の冷蔵庫」、出かける時は上着をお忘れなく。
大谷資料館の見どころ6選!
大谷資料館の内部はまるで巨大な迷宮。美しくライトアップされた見どころもたくさん。SNS映えするスポットだらけなので、あっという間に時間が過ぎてしまいます。
ゆっくり見るなら、所要時間は1時間以上。時間に余裕をもって出かけましょう。
- 幻想的にライトアップされたアート作品
- ところどころに展示されるアート作品も必見。迷宮の奥深く、光に浮かび上がるインパクトのある作品は、華道家・假屋崎省吾さんのもの。
- リアルな人形で手掘り時代の様子を再現
- 江戸時代中期から機械が導入される昭和35年(1960)まで行われていた手掘り採石の様子が、本物そっくりな人形を用いて再現されています。
- 映画やPVなど数々のロケ地
- 『セーラー服と機関銃』『るろうに剣心』などの撮影にも使用されました。歌手の長渕剛さんやX JAPAN、GLAY、東京事変といった多数のアーティストのPVにも登場します。
- 採掘の歴史が分かる資料展示室
- 1階には、大谷の地質や大谷石の採掘方法がわかる資料が展示されています。当時の写真や実際に使用されていた道具を見て知識を深めましょう。地下採掘場跡の見学前に立ち寄るのがおすすめです。
- 非公開の教会エリアは「特別公開」期間を狙おう
- 天井から一筋の光が差し込み、荘厳な雰囲気がただよう教会エリア。普段は非公開ですが、結婚式が行われる際などに特別に使用するエリアです。期間限定で公開されることもあるので大谷資料館公式サイトで要チェック!
- 冬季限定で観られる幻の石の華に出会う
- 「石の華」とは、白い塩の結晶が浮かび上がる不思議な現象。地下坑内の気温と外気温の差が少ない真冬にだけ見られる貴重なものです。まるで霜柱のような、綿菓子のような繊細な美しさが見る人を魅了します。
季節ごとのイベントもお見逃しなく
大谷エリアでは、1年を通じて多彩なイベントが開催されています。たとえば毎年秋に開催される「フェスタin大谷」。内容はその年によって変わりますが、大谷資料館で一夜限りのプロジェクトマッピングが行われることも。他にも大谷石にろうそくが灯る幻想的な「大谷石夢あかり」、夜空一面にランタンが浮かぶ「大谷クリスマスマーケット」など、一度は訪れてみたいイベントばかり!

併設カフェで小休憩!「ROCKSIDE MARKET(ロックサイドマーケット)」
大谷資料館入口のすぐ横にあるカフェ&セレクトショップ。大谷石コースターなどの雑貨のほか、栃木県産の蕎麦粉を使ったガレットや、イタリアンジェラートなどがいただけます。夏期はかき氷も人気。観光後のひと休みにぜひ立ち寄ってみましょう。
大谷資料館のチケット購入はこちら
大谷資料館は予約不要。当日、窓口で入場券を購入できます。
しかし、せっかく大谷資料館に行くなら、便利でお得なチケットで周辺の見どころも観光したいもの!お得なセット券を活用して、大谷観光をお楽しみください。
- ジェラート付き入場券
- ①大谷資料館の入場券
②併設カフェ「ROCKSIDE MARKET(ロックサイドマーケット)」の人気ジェラート - 購入はこちら(じゃらん)
- 大谷観光一日乗車券
- ①JR宇都宮駅~大谷への路線バスの一日乗車券
②大谷資料館の入場券
③大谷寺(大谷観音)の拝観券
※お得なクーポン特典あり - 購入はこちら(現地販売)
大谷資料館のアクセス
■基本情報
アクセス(車) | 宇都宮ICから約12分 |
アクセス(公共交通手段) | JR、東武宇都宮駅からバスで約20~30分 |
駐車場 | 200台・無料 |
うつのみやシティガイド協会でガイドを申し込んでみよう
協会公認ガイドが、おすすめのコース案内や観光のアドバイスをしてくれます。ガイドツアーの申し込みは事前予約制(有料)。宇都宮の素晴らしさを知り尽くすガイドに案内してもらえば、旅の楽しさも各段にアップしそうです!
採石場を使ったアクティビティで、大谷を遊び尽くす!
現在も稼働中の採石場が土日祝限定で壮大な遊び場に早変わりする「カネホン採石場」。160年以上露天堀りが行われる高さ30mを超える岩盤は迫力の空間です。見学ツアーや、断崖絶壁から滑空するジップラインでの空中散歩も楽しめます。ものづくり体験、石窯ピザ焼き体験など、さまざまなアクティビティを通して大谷石の魅力に触れられます。
また「Cobble(カブル)」は、元採石場を使った宝探しやBBQ、ロッククライミングを楽しめるレジャー施設。手ぶらで楽しめるBBQのそらテラスや、鉱石やパワーストーンの発掘体験ができるイシミッケ!、カセキハックツ、イシノボリなどワクワクする遊びがいっぱいです。
大谷資料館だけじゃない!大谷の人気観光スポット
- 大谷景観公園
- 大谷ならではのダイナミックな景観を楽しめる公園。切り立った大谷石の崖は御止山(おとめやま)と呼ばれ、「大谷の奇岩群」として国の名勝となっています。整備された芝生広場は、観光客や地元民の憩いの場です。
- 詳細を見る
- 大谷寺・大谷観音
- 天然の岩にすっぽりと包まれた不思議な造りと、岩に彫られた高さ4mの大谷観音は必見。千手観音像は弘法大師によって彫られたといわれる日本最古の磨崖仏です。国の特別史跡と重要文化財に二重に指定されています。
- 詳細を見る
- 大谷コネクト(旧大谷公会堂)
- 正面の4本の付け柱と、その柱に刻まれた幾何学的な文様が特徴の旧大谷公会堂。大谷石を利用した近代建築の遺構として、国登録有形文化財に指定されています。現在は「大谷コネクト」で見学可能です。
- 詳細を見る
- 元気炉
- まるで巨木のような「元気炉」は、スチームサウナが楽しめる体験型のアート。大きな窯に薬草を入れてお湯を沸かし、蒸気をパイプで送り込みます。眠っていた感覚を呼び起こし、"元気"をチャージする時間をお過ごしください。
- 詳細を見る